【防災士が解説】11月は“冬の食中毒”が増える意外な季節ノロウイルス対策は今から始めるのが正解

食中毒といえば夏のイメージがありますが、
実は 11月から一気に増えるのがノロウイルスを中心とした“冬の食中毒” です。

気温が下がるのにどうして…?
その理由と、災害時にも役立つ食中毒対策をまとめます。


■ ① 11月からノロウイルスが本格流行

冬のウイルスは「乾燥」と「低温」が大好き。

11月に環境が整い…

  • ノロウイルス
  • ロタウイルス
  • アデノウイルス

が急増します。

特にノロウイルスは感染力が“爆発的”で、
家族で一人が感染すると一気に広がりやすいのが特徴。


■ ② 冬の食中毒が増える理由

● 換気不足

冬は窓を閉めるため、ウイルスが室内に漂う時間が長い。

● 手洗い不足

寒さで水を触る回数が減り、手指にウイルスが残りやすい。

● 加熱不十分

カキ・魚介類は冬が旬で、生食トラブルが増える。

● 暖房での乾燥

菌やウイルスが空気中に残りやすい。


■ ③ ノロウイルスは“アルコールが効きにくい”

ノロはアルコールに強いため、

  • 次亜塩素酸ナトリウム
  • 熱湯(85℃以上で90秒)

が最も有効。

家庭では 台所用塩素系漂白剤 を薄めて使うのが一番効果的です。


■ ④ 災害時は食中毒が致命的なリスクに

地震・停電・断水が冬に起きた場合…

  • しっかり手を洗えない
  • 水不足で調理が難しい
  • トイレ環境が悪く感染拡大
  • 加熱不十分の食事が増える

冬の災害時は、食中毒の危険が通常の数倍になります。
特に避難所では感染が一気に広がる恐れあり。


■ ⑤ 今日からできる食中毒対策

● 石けん手洗い(20秒以上)

● カキ・魚介類はしっかり加熱

● まな板・包丁は次亜塩素酸で消毒

● トイレは便座や床をこまめに拭く(薄めた漂白剤)

● タオルは共有しない

● 布巾は毎回熱湯消毒

たったこれだけで、冬の食中毒の大部分を防げます。


■ ⑥ 防災袋に入れておくべき“食中毒対策グッズ”

  • 使い捨て手袋
  • マスク
  • アルコール除菌
  • 次亜塩素酸スプレー
  • ペーパータオル
  • 使い捨て皿・カトラリー
  • ラップ(食器汚れを防ぐ)

災害時に“消毒できるかどうか”が命を守ります。


■ まとめ

11月は、冬のウイルスが本格的に動き出す月。

押さえるべきは…

  • ノロウイルスはアルコールに強い
  • 次亜塩素酸と加熱が最強
  • 冬の食材は加熱が必須
  • 災害時は食中毒のリスクが跳ね上がる
  • 防災袋に“衛生アイテム”を追加

冬の健康は、日常の衛生管理で守れます。
11月からの準備で、家族の安全をしっかり守りましょう。

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