【防災士が解説】梅雨前の避難所対策5選湿気・カビ・体調不良を防ぐ“事前準備”が命を守る

梅雨が始まると、避難所の環境は一気に「湿気・カビ・不快感」が増し、
体調管理が難しくなります。
だからこそ——梅雨入り“前”の備えがとても重要です。

ここでは、梅雨に入る前に押さえるべき避難所対策5選を解説します。


■ ① 湿気対策の準備(除湿シート・吸湿材)

梅雨の避難所は湿度80%近くになることもあり、
寝具・衣類・靴・床まで湿りやすくなります。

事前に備えておくと便利

  • 除湿シート(寝袋の下に)
  • 新聞紙(吸湿力が高い)
  • 靴の中に入れる乾燥剤
  • 小型の除湿剤(100円ショップでOK)

湿気が体温を奪い、体調不良の原因になります。


■ ② カビ・ニオイ対策(衛生を保つ工夫)

梅雨前には、避難所の“衛生環境悪化”を想定した準備が必須。

効果的な対策

  • ウェットティッシュを多めに準備
  • 消臭スプレー(布や靴に)
  • 防カビシートを衣類ケースに
  • タオルを多めに持参(湿気を吸う)

湿気はカビと臭いの最大の原因。
早めの対策が鍵になります。


■ ③ 蒸れ・肌トラブル対策(着替えを多めに)

梅雨は“汗+湿気”で皮膚トラブルが増える時期。

準備すべきもの

  • 肌着の替えを多めに
  • 速乾性の衣類(運動用素材がおすすめ)
  • あせも対策のパウダー
  • ボディシートでこまめに拭く

特に子どもや高齢者は蒸れに弱いため注意が必要です。


■ ④ 食品・水の管理(傷みやすい季節)

気温も湿度も上がる梅雨前後は、食品が傷みやすくなります。
避難所では冷蔵環境が限られるため、なおさらリスクが高まります。

対策

  • 常温保存できる食品を中心に準備
  • 開封後は早めに食べる
  • 生ものは避ける
  • 水のキャップは必ずしっかり閉める(カビ・菌の侵入防止)

梅雨は“食中毒のハイシーズン”です。


■ ⑤ メンタルと睡眠ケア(湿気は睡眠の質を下げる)

湿気の多い環境は寝苦しく、ストレスが増えやすい時期。

改善の工夫

  • 寝床にアルミシート+除湿シート
  • 寝る前のストレッチ
  • 寝具を干せない場合はタオルで湿気を拭く
  • イヤホンや耳栓で雑音を遮断

睡眠が取れなくなると免疫も下がり、体調悪化につながります。


■ まとめ

梅雨前に準備しておくべき避難所対策は、

  • 湿気対策
  • カビ・ニオイ対策
  • 着替えの確保
  • 食品管理
  • 睡眠・メンタルケア

梅雨入りしてからでは準備が間に合わないことも多いので、
“今の時期に先手の防災”をしておくことが大切です。

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