災害に備えるとき、非常食やライトを準備するだけでは本当の意味での“備え”になりません。
実は、経済面での安全網=インデックス投資こそ、災害後の生活を立て直すための最重要要素です。
防災士として現場を経験してきた立場から、
「防災×資産形成」を組み合わせた“災害に強い家計づくり”を解説します。
■ 家計が弱いと、災害後に立ち上がれない
災害直後に必要なのは、水・食料・ライトなどの“物の備え”。
ただ、その後に待っているのはもっと厳しい“お金の現実”。
・仕事が止まる
・引っ越しや修繕費が必要
・車や家電の買い替え
・長期的な収入低下
・家族の入院や通院費
災害後は「生活再建費」が一気にかかります。
このとき、貯金が少ない家庭ほど立ち上がりが遅くなります。
だからこそ──
経済的な防災=インデックス投資
が重要になるわけです。
■ “インデックス投資”は災害に強い
インデックス投資とは、世界の株式にまるごと投資するシンプルな資産形成方法です。
特に初心者は以下の2つのどちらかを持っていれば十分。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
災害はいつ来るかわかりませんが、投資はいつ始めてもOK。
積み立てておけば、10年・20年後に“災害後の生活再建資金”になります。
■ 災害復興で“経済的に困らない人”がやっていること
被災者支援に関わると、復興が早い家庭には共通点があります。
① 生活防衛資金をもっている
最低3〜6か月分の生活費。
現金は最強の防災グッズです。
② 積立NISA/iDeCoを継続している
災害で仕事が止まっても、積立資産が「心の支え」になります。
③ 固定費が低い
家計が軽い家庭ほど復活が早い。
つまり、
“平時の家計管理”が、災害復興スピードを決める。
■ 防災×資産形成が最強の理由
災害に強い人は、備えを2層構造で持っています。
● 第1の備え:物
水・食料・ライト・バッテリー・ラジオ・簡易トイレなど。
● 第2の備え:お金
生活防衛資金+インデックス投資の積立。
どちらか1つでは不十分。
両方がそろって初めて、“家族を守れる”本当の防災になります。
■ 今日からできる「防災×インデックス投資」3ステップ
① まずは家計を整える
・通信費
・保険
・サブスク
・車の維持費
家計を軽くして生活防衛資金をつくる。
② 新NISAでオルカンかS&P500を積み立て
難しい知識は不要。
1本に積み立てるだけでOK。
③ 防災グッズを“少しずつ”買い足す
毎月1つ買えば、1年で12アイテム揃います。
無理なく続くのがポイント。
■ 防災士の結論:災害に強い家族は「お金にも強い」
災害対応を経験してきて強く感じることがあります。
それは──
「災害に強い家庭=お金に強い家庭」だということ。
蓄えがある家庭は、
住まいの修繕、引越し、車の修理、生活の立て直しが圧倒的にスムーズ。
いくら防災グッズがあっても、経済的に崩れると生活は続きません。
だからこそ、インデックス投資は“災害に対する第2の備え”になるのです。
■ 最後に:防災も投資もコツは同じ
・無理なく
・毎月コツコツ
・長期で続ける
どちらも「継続した人」が強くなる仕組みです。
あなたの家族を守るためにも、
“防災×インデックス投資”という2つの柱を今日から育てていきましょう。

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