転倒・追突・立ち往生…雪害は“最初の判断”が命を守る
雪害は「気づいた時には手遅れ」というタイプの災害です。
特に九州など普段積もらない地域では、
わずかな積雪・凍結でも事故率が数十倍に跳ね上がります。
元消防職員・防災士として、凍結事故・立ち往生支援の経験から
“大雪・凍結時にすぐやるべき行動” をまとめます。
■ 1. 【外に出ない・運転しない】最初の一歩が最も危険
雪害の負傷は「外に出た瞬間」「家の前」で起きています。
- 玄関前が一番滑る
- 階段は“透明な氷”で気づかない
- 車は夏タイヤなら制御不能
動かないことが最大の安全。
■ 2. 【靴底をチェック】溝の深さで“転倒率”が変わる
滑りやすい靴はケガの大半を占めます。
- 溝の浅いスニーカーはNG
- ゴム底・スパイク付きが理想
- かかとが磨り減っている靴は危険
靴だけで転倒リスクは 2〜5倍 変わります。
■ 3. 【車は絶対に動かさない】凍結路の停止距離は“10倍”
凍結路面は、ブレーキを踏んでも止まりません。
- 夏タイヤ → ほぼコントロール不能
- 四駆でも滑る
- 橋上・坂道は特に危険
- 立ち往生 → 車内低体温症の危険
車を動かさないことが命を守る選択です。
■ 4. 【転倒ポイントを避ける】ケガの8割は“決まった場所”
雪害は転倒事故が圧倒的に多い。
要注意ポイント:
- 玄関前
- 下り坂
- 階段
- 橋
- 横断歩道
- バス停付近
歩く場合は“小股・重心低く・足裏全体で接地”。
■ 5. 【暖房・備蓄を早めに確保】大雪では停電が多発
大雪時は倒木・着雪で停電が起きやすい。
- 早めの暖房ON
- モバイルバッテリー満充電
- お湯・温かい飲み物
- ブランケット・カイロの準備
停電+大雪は“低体温症”のリスクが一気に高まります。
■ 【まとめ】
大雪・凍結は“外に出ない・車を動かさない”が最強の初動。
- 外出しない・運転しない
- 靴底の安全性を確認
- 車は絶対に動かさない
- 転倒ポイントを避ける
- 暖房・備蓄を早めに確保
九州のような温暖地域ほど「慣れていない」ため、
この初動が事故防止に直結します。

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