◆はじめに
大きな地震が発生したとき、人は“考えるより先に行動する”必要があります。
最初の30秒は、命を守るうえで最も重要な時間です。
元消防職員・防災士として、現場経験から導いた
「揺れた瞬間〜30秒以内にやるべき3つの行動」をまとめました。
① とにかく頭を守る(0〜5秒)
地震は突然きます。
反射的に 頭を守る姿勢 をとれるかどうかが決定的な差になります。
行動ポイント
- 机の下に頭を入れる
- 机がない場合は、クッションやバッグで頭部を保護
- 手で頭を押さえ、低い姿勢をとる
- 子どもが近くにいたら覆うように守る
絶対NG
- 外に飛び出す
- 揺れている最中に移動する
- エレベーターに乗る
② 落下物・転倒物から距離を取る(5〜15秒)
地震の主なケガ原因は 「落下物」「飛散物」「家具の転倒」 です。
安全な場所に即移動(半歩だけでもOK)
- 食器棚・テレビ・冷蔵庫から離れる
- 窓・ガラスから距離をとる
- 高い棚がない部屋(廊下・壁際)に寄る
動作は最小限でOK。
「安全方向へ少し身を引く」だけでリスクは大幅に減ります。
③ 揺れが強いと感じたら“津波の危険”を意識(15〜30秒)
沿岸部・河川近くでは、揺れを感じた時点で 津波の可能性 が発生します。
覚えておくべき基準
- 「立っていられないほど揺れた」=津波の危険
- 「長く続いた揺れ」=津波の危険
- 「地鳴りのような音がした」=津波の危険
この時点では移動しませんが、
心の準備として 『揺れがおさまったらすぐ高台へ向かう』 と判断しておくことが重要です。
◆まとめ:行動は3つだけでOK
最初の30秒は、難しい知識は不要です。
- 頭を守る
- 落下物から距離を取る
- 津波の危険を意識する
この3つを体で覚えておくだけで、
地震で命を落とす確率は劇的に下がります。

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