〜今日から家庭でできる一番簡単な防災〜
執筆者:防災士/地方自治体の防災担当職員/被災地派遣経験あり
災害は、大人がいる時に起きるとは限りません。
学校、保育園、習いごと、公園、下校中、家の中。
だからこそ――
子ども自身が命を守る知識と行動を持っているかどうかが、生存率を大きく変えます。
この記事では
✅ 幼児でもできる
✅ 小学生でも実践できる
✅ 今日から家庭ですぐできる
“本当に使える防災教育”を紹介します。
難しい内容は必要ありません。
むしろ、シンプルな言葉の方が子どもは覚えます。
✅子どもにまず教えたい「命を守る3つの行動」
✅① 頭を守る
- 手で覆う
- ランドセルやクッションを使う
- 机やテーブルの下へ
“泣くより先に、頭を守る”
これが命を守る第一歩。
✅② 高いところから離れる
- 窓ガラス
- 本棚
- テレビ
- 食器棚
大人でも怪我の原因の多くは落下物。
✅③ お母さんを探しに行かない
これは一番大事。
✅ 親を探して動く
✅ 家の中を走り回る
✅ 階段を上り下り
→ これが一番危険です。
先に命を守る行動。親はあとで会える。
✅幼児に伝えるなら「言葉は短く、合言葉で」
幼児は難しい言葉が苦手ですが、
短い言葉は驚くほど覚えます。
✅「あたま!」(頭を守る)
✅「テーブル!」(隠れる場所へ)
✅「おかしも」
- おさない
- かけない
- しゃべらない
- もどらない
声がけひとつで行動できます。
✅小学生には「自分で判断する練習」を
小学生は、説明すれば理解できる年齢。
教え方のポイントはこれだけ。
✔ 地震が来たら、先生より先に頭を守る
✔ 一人の時は、公園や広場へ逃げる
✔ 知らない大人について行かない
✔ 友達と一緒に逃げる
✔ 家族の集合場所へ行く
✔ スマホが使えなくてもパニックにならない
特に
「学校から家に帰る途中の災害」
ここが一番多い危険ポイント。
✅「遊び」に変えると子どもは一気に覚える
防災は、勉強より「遊び」にする方が効果的。
✅ 防災かくれんぼ
(安全な場所へ隠れる)
✅ 停電ごっこ
(懐中電灯だけで生活)
✅ 防災宝探し
(懐中電灯・水・靴などを探す)
✅ 避難訓練ごっこ
「地震だ!」の声で机の下へ
遊びなら、幼児でも笑いながら覚えます。
✅家庭で決めるたった3つのルール
これは“必ず”決めておきましょう。
✅① 逃げる場所はここ
- 家
- 公園
- 親戚の家
- 避難所
実際に散歩しながら行くと効果が高い。
✅② 会えなかったらどうするか
- 自宅で待つ
- 学校で待つ
- 公衆電話を使う
- LINEの家族グループ
- 災害伝言ダイヤル171
✅③ 危ない場所を教える
- 川・用水路
- 古いブロック塀
- 物が多い部屋
- ガラスの多い場所
“逃げる場所”より“行ってはいけない場所”が大事。
✅幼児・小学生のための防災リュックは大人と違う
子ども専用にすべき理由は簡単。
重いと使えないから。
✅ 水
✅ お菓子(安心感・エネルギー)
✅ 絆創膏
✅ ホイッスル
✅ 小さなライト
✅ ポケットティッシュ
✅ 家族の連絡カード
✅ ハンカチ
✅ マスク
“自分で背負える重さ”で用意。
✅実際にあった事例:助かった子の共通点
東日本大震災、熊本地震、豪雨災害…
助かった子どもに共通するのは、
✔ 合言葉を覚えていた
✔ 走らず、押さず、泣かなかった
✔ 頭を守ってしゃがんだ
✔ 親を探さず逃げた
✔ 友達と一緒に避難した
✔ 集合場所が決まっていた
「知っていた」だけで命が守られた例が本当に多い。
だから――
子どもは教育すれば必ず助かる可能性が高くなる。
✅まとめ:子どもは大人より覚えるのが早い
防災教育は難しいものではありません。
✔ 短い言葉
✔ 遊びながら
✔ 日常の中で
✔ 何度も繰り返す
これだけで、小さな子どもでも命を守れるようになります。
✅ 防災士として
「親が守る」のは限界があります。
災害時は、子ども自身の“判断”が命を救います。
今日、この記事を読んだ方へ。
5分だけでいいので、家族で話してください。
それだけで、あなたの子どもの未来は守れます。

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