【防災士が解説】救急救命士になるためには── 学校ルートと消防ルート、2つの道を徹底解説

救急救命士は「医療行為ができる救急のプロ」。
命の最前線で働くため、資格取得までの道のりは明確に決まっています。

ここでは、
● どうすればなれるのか?
● どんな勉強が必要?
● 消防で働きながら取る方法は?
を元消防職員・防災士の視点で分かりやすく解説します。


■ 救急救命士になるための2つのルート

救急救命士になる道は、基本的に 2つ


■ ①【学校ルート】大学・専門学校に進学して取得

最も一般的なルートです。

● 流れ

高校卒業
→ 救急救命士の専門学校(2〜3年)または大学(4年)
→ 国家試験
→ 救急救命士資格を取得
→ 消防・病院・企業などへ就職

● メリット

・学生のうちに医療知識がしっかり身につく
・国家試験の合格率が高い
・救急に特化して就職できる

● デメリット

・学費が必要(2〜4年で100〜400万円程度)
・消防求人は競争率が高いことがある


■ ②【消防ルート】消防士になってから取得

実はこのルートを選ぶ人が最も多い。

● 流れ

消防士として採用
→ 消防学校(半年)
→ 消防署で勤務(救急・消火・予防など)
→ 救急隊経験
→ 救急救命士の専門学校に派遣
→ 国家試験
→ 救急救命士として活動開始

● 派遣とは?

自治体が
● 学校費用
● 給料
を負担して救命士の専門学校へ数ヶ月〜1年派遣する制度。

働きながら資格をとれるため非常に人気。

● メリット

・経済的な負担が少ない
・消防実務を経験してから学べる
・実戦的な救急隊員になれる

● デメリット

・救急隊に乗るまでに時間がかかる
・自治体によって派遣枠が限られる


■ 救急救命士に必要な勉強内容

3つの領域を深く学ぶ必要がある。


■ ① 基礎医学

● 解剖学
● 生理学
● 病理学
● 薬理学
など「人体の仕組み」を理解する。


■ ② 臨床医学

● 外傷
● 心筋梗塞
● 脳卒中
● 呼吸障害
● 救急疾患全般
を学ぶ。


■ ③ 実技・シミュレーション

● 気管挿管
● 静脈路確保
● ショック対応
● AED
● モニター心電図
など、技術を徹底的に練習する。


■ 救急救命士に向いている人

● 緊迫した状況で冷静な判断ができる
● 人と話すのが好き
● 医療に興味がある
● コツコツ努力できる
● 命に真剣に向き合える

精神力・技術力・人間性が求められる仕事。


■ 救急救命士の就職先は?

救急救命士は消防だけではありません。

● 消防本部(最も多い)
● 病院救急
● 航空救急(ドクターヘリ)
● 企業・イベント救護
● 海上保安庁
● 自衛隊
● 空港救急

多様なフィールドで活躍できます。


■ まとめ

救急救命士になるには2つの道があります。

① 学校ルート(学生のうちに資格取得)
② 消防ルート(消防士になってから資格取得)

どちらも国家試験に合格する必要があるが、
その先には“命を救う専門職”としてのやりがいが待っています。

救急救命士は、
困っている人に寄り添い、
最前線で命を守る誇り高い仕事です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました