【防災士が解説】冬の避難生活で悪化しやすい「副鼻腔炎」寒さと乾燥が重なる季節は“鼻の守り方”が生死を左右する

冬は副鼻腔炎が悪化しやすい季節。
さらに災害が重なれば、症状が一気に進むこともあります。

ここでは“冬の副鼻腔炎 × 防災”に特化して、
避難生活で気をつけることをまとめました。


■ なぜ冬は副鼻腔炎が悪化しやすい?

● ① 空気が極端に乾燥する

乾燥すると粘膜が弱り、菌が増殖しやすい。

● ② 寒さで血流が悪くなる

血行が落ちると、粘膜の回復が遅れる。

● ③ 換気不足になりやすい

寒さで窓を閉め切り、
ホコリや菌がこもりやすくなる。

● ④ 風邪・インフルが増える

副鼻腔炎は風邪からの悪化が多い。


■ 冬の“災害前”に準備しておくべき必須アイテム

● ① 保湿優先のマスク

  • 高密度不織布
  • マスクの内側に湿らせフィルター
  • あるいはワセリンで鼻入口を保湿

● ② 携帯加湿器・濡れタオル

避難所でも乾燥対策が可能に。

● ③ ホットアイマスク or 蒸しタオル

温めることで血流が改善し、
痛み・重だるさが軽減。

● ④ 常備薬(1〜2週間分)

特に冬は医療を受けづらい時期なので、早めの準備が必須。


■ 冬の避難所で副鼻腔炎の人がやるべきこと

● ① 加湿は“できる範囲で最大”

  • 洗濯物を室内に干す
  • カップにお湯を入れて近くに置く
  • タオルを濡らして干す

避難所で加湿器がない場合でも実践可能。

● ② マスクを常に清潔・湿度キープ

使い捨てをためらわないことが大事。

● ③ 小まめに水分補給(温かい飲み物が理想)

粘膜の乾燥を防ぐだけで症状が軽くなる。

● ④ 顔・鼻を冷やさない

冷えると炎症が悪化する。
ネックウォーマー・マスク・帽子で保温を。

● ⑤ ホコリが舞う場所から離れる

冬は換気が少ないため、ホコリが滞留しやすい。


■ 在宅避難が“冬は特に”有利な理由

冬は避難所より自宅のほうが
「加湿・保温・衛生」を保ちやすい。

在宅のメリット

  • 加湿器が使える
  • 暖房が自由
  • 清潔が保てる
  • 睡眠が取りやすい

副鼻腔炎もちの人は特に、
安全が確保できるなら在宅避難が最優先


■ 病院に行けない時の応急セルフケア

  • 蒸しタオルで顔を温める
  • 温かい飲み物で体を温める
  • 生理食塩水スプレーで鼻を洗う
  • 軽い頭痛は市販の鎮痛剤で対応
  • 横になるときは上半身を少し高くする

冬は特に“体を冷やさない”ことが最大の治療。


■ まとめ

冬は、副鼻腔炎が悪化しやすい条件がすべて揃っています。
そこに災害が重なると、症状がコントロール不能になる可能性も。

だからこそ、

  • 保湿
  • 加湿
  • 保温
  • 常備薬
  • 在宅避難の選択

この5つを徹底すれば、
冬の避難生活でも症状を最小限に抑えられます。

副鼻腔炎がある方は、
「冬 × 災害」という最悪の組み合わせを想定して、
今日からできる準備を進めていきましょう。

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