◆はじめに
災害後にもっとも困るのが、
水・食料・トイレ・情報・衛生 の不足。
備蓄がある家庭は“生活が止まらない”。
備蓄がない家庭は“災害2日目から生活困難”。
元消防職員・防災士として、
はじめての人でも迷わない「本当に必要な備蓄」を
シンプルにまとめました。
■① 水(最重要)
家族の命を守る“最優先”の備蓄
◆必要量の目安
- 1人1日3L × 3〜7日分
(例:4人家族 → 36〜84L)
◆ポイント
- 飲み水と生活用水を分けて考える
- 2L × ケース買いが最も効率的
- 水道水もペットボトルへ詰めて保存OK
■② 食料(加熱不要が最強)
災害時はガス・電気が止まる可能性大。
◆必須アイテム
- レトルト食品
- パン・クラッカー
- カップ麺
- 缶詰(魚・肉・果物)
- アルファ米
- 即席スープ
- 子どものおやつ
◆ポイント
- “開けてすぐ食べられる物”が最強
- 冬は温かい物が心の支えに
- 子ども用の食品も忘れずに
■③ トイレ(災害時は必ず不足する)
最も深刻な生活トラブルが“トイレ問題”。
◆備えるもの
- 簡易トイレ(1日5〜7回×人数分)
- 凝固剤
- 消臭袋
- ポリ袋
◆ポイント
- 水が無くても使えるタイプを選ぶ
- ゴミ袋で代用しない(破れやすい)
- 家族人数で必要量が大きく変わる
■④ 情報・連絡手段(スマホ以外も必要)
停電するとスマホだけでは危険。
◆必要アイテム
- モバイルバッテリー
- 乾電池式ラジオ
- 乾電池の予備
- LEDランタン
◆ポイント
- モバイルバッテリーは2台あると安心
- ランタンは“置き型”が安全
■⑤ 衛生用品(感染症を防ぐ)
避難所・在宅避難どちらでも必須。
◆必要アイテム
- ウェットティッシュ
- マスク
- 消毒液
- 生理用品
- 歯磨きシート
- ボディーシート
- 常備薬
◆ポイント
- 衛生環境が崩れると体調を崩しやすい
- 個人に必要な薬は最優先で保管
■⑥ 家族構成ごとの特別備蓄
◆赤ちゃん
- 粉ミルク・液体ミルク
- 離乳食
- おむつ
- おしりふき
◆高齢者
- 常備薬
- 介護食
- 使い慣れた紙パンツなど
◆ペット
- フード
- 飲み水
- トイレ砂
■⑦ 在宅避難を可能にする“便利アイテム”
◆あると強い
- カセットコンロ
- ガスボンベ
- アルミブランケット
- 軍手・ゴム手袋
- 電池式ファン
在宅避難は「火」と「明るさ」が鍵。
■⑧ 備蓄の置き方(収納方法)
◆ポイント
- 重い物は下段へ
- 使用期限の古い物から食べる“ローリングストック”
- 家族がすぐ出せる場所に置く
- 外に置くと劣化が早い
日常で使いながら補充すると負担が最小になる。
■⑨ 備蓄は“3日で最低ライン・7日で安心”
大規模災害では、
行政・救援物資が届くまで“3日〜1週間”かかる。
家庭で自分たちの命を守るためには
7日分の備蓄が現実的なライン。
◆まとめ:備蓄は“シンプルに・必要量を確保”が最強
- 水は1人1日3Lが基本
- 食料は加熱不要主体で
- トイレは最重要備蓄
- 情報機器は停電対策
- 衛生用品は必須
- 家族に合わせた特別備蓄
- カセットコンロで在宅避難強化
- 収納はローリングストック
最低限の備蓄があるだけで、
あなたの家族の命は確実に守られます。

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