消防士は「かっこいい」「体力が必要」というイメージが強いですが、
実際には一般の人が知らない独特の習慣や文化が多く存在します。
ここでは、現場経験者だからこそ語れる“裏側”をまとめます。
■ ① 救急出動のほうが圧倒的に多い
「消防=火事」というイメージですが、実際は違います。
- 救急出動が全体の約6〜7割
- 火災は想像よりかなり少ない
- 1日に10件以上の救急が続く署もある
消防士=救急隊員のような働き方になることも珍しくありません。
■ ② 睡眠は“途中で何度も起こされる”のが普通
仮眠時間はありますが、実際に眠れるとは限りません。
- 深夜2時・3時の救急が連発
- 横になって10分でサイレン
- 24時間で30分しか眠れない日もある
体力よりも「寝不足に耐える力」が求められます。
■ ③ 体力があるだけでは務まらない
消防士は体育会系のイメージが強いですが、実は…
- 機械操作
- 情報伝達
- 判断力
- 無線運用
- 医療知識
など、実務スキルが非常に多く、“頭を使う仕事”でもあります。
■ ④ 1年中「訓練」がある
火事が減ったからといって楽になるわけではありません。
- ポンプ操法
- 救助訓練
- ロープワーク
- 建物侵入訓練
- 救急のシミュレーション
常に能力を維持しなければならず、オフシーズンがありません。
■ ⑤ 料理が上手くなる人が多い
自炊文化が強いため、自然と料理スキルが伸びます。
- 短時間で作れる
- 大人数分を調理
- 出動が入ってもすぐ中断できる料理
その結果、消防士は家庭でも頼られることが増えます。
■ ⑥ “メンタルの強さ”が最も重要
消防士は命に関わる場面に日常的に遭遇します。
- 重症傷病者
- トラウマになりやすい現場
- 判断ミスが命取りになる瞬間
感情をコントロールする力が、どの能力よりも求められます。
■ ⑦ 署によって文化・雰囲気が全く違う
同じ市内でも以下が大きく異なります。
- 出動件数
- 指導の厳しさ
- 先輩後輩の距離感
- 当直中の雰囲気
- 訓練のスタイル
配属先次第で、働きやすさが大きく変わる世界です。
■ まとめ
消防士の裏側には、
- 救急が多い
- 寝不足が当たり前
- 頭を使う仕事でもある
- 訓練は常に継続
- 料理スキルが上がる
- メンタルが重要
- 署ごとに文化が違う
といった、知られざるリアルがあります。
こうした背景を知ることで、消防士の仕事への理解がぐっと深まります。

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